無料ブログパーツのブログペット > ブックマーク > Amazon.co.jp: ガリレオの苦悩: 東野 圭吾: 本
Myブックマーク
-
Amazon.co.jp: ガリレオの苦悩: 東野 圭吾: 本 (
みんなのコメント × 1 )
- 「ガリレオの苦悩」というより、東野圭吾の苦悩、という感じが強い作品。 やはり、無理をするとこういうことになる。 というのは、本作は「探偵ガリレオシリーズ」としては4冊目ということになるが、3冊目の「容疑者Xの献身」で、「理系エンタテイメントとしてのミステリー」という基本路線を踏み外し、「情念の力作」みたいになったからだ。 結果として、ガリレオこと湯川助教授(本作から准教授)は、警察とは距離を置くようになってしまった。 本作から内海薫刑事(ドラマでは柴咲コウ)が登場するのも、ドラマ絡みという面もあろうが、まずは、「容疑者X」の経緯を知らない彼女なら、湯川に協力依頼しやすい、という作者の都合だろう。 湯川を事件に巻き込むためには、かつての恩師や同窓生まで湯川を利用しようとするし、無謀にも湯川に挑戦する元科学者まで登場する。 そうまでして、「事件に係わりたくない湯川を、何とか事件に巻き込む」という構図を作らなければ、小説として成立しない状況になっているのは、東野圭吾自身の責任とはいえ苦しい。作品を楽しむより前に、作者の苦悩が先に見えてしまう。 この本は5作の短編集だが、このシリーズ本来の楽しさがあったのは、4作目の「指標す(しめす)」だけだろう。 この短編が最後に書かれたようだから(この本のための書き下ろし)、苦悩を経て、ようやくシリーズの本筋に戻る足がかりを得た、というところか。 余計な一言かもしれないが、警察に協力した結果、どんなに辛い目に遭ったとしても、それで、条件反射のように警察と距離を置こうとする湯川の態度は、本来の彼のキャラクターとは違うような気がする。過去にどんな経緯があろうと、科学者として興味を覚えれば、その謎を解こうとする、それが湯川という人間ではないのかなあ。私は率直にそう思うのだが。
- (最終更新者:KOROPPY)
- KEYWORDS 東野圭吾(1) book(1)
みんなのコメント

KEYWORDbook 東野圭吾 (7ヶ月前)