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「弱冠25歳」はジャッカンおかしい 漢字・漢語あれこれ(9)(サーチナ) - Yahoo!ニュース (
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- 日本語と中国語(129)-上野惠司(日本中国語検定協会理事長) ある政治家の経歴を持ち上げた選挙向けのちょうちん記事の一節に、「彼は若冠25歳にして云々」とあった。 「若冠」はヘンだ。「弱冠」でなければならない。しかし「弱冠」と改めたとしても、なおジャッカン(こちらは「若干」です)の異和感が残る。 いまさらしたり顔に書くのは気が引けるが、「弱冠」は中国古典の『礼記』という書物に出てくる語で、男子の20歳をいう。同書の「曲礼」篇に「人生十年曰幼学、二十曰弱冠、三十曰壮有室……」とある。漢文訓読式に読むと、「人生マレテ十年ヲ幼ト曰ヒ、学ブ。二十ヲ弱ト曰ヒ、冠ス。三十ヲ壮ト曰ヒ、室有リ」となる。つまり男子が20歳で元服し冠をかぶったことを言っているのである。「室有リ」は妻を迎えること。 古代中国の制度のことであるから、20歳はもちろん満年齢ではなく数え年であろうが、そのことはしばらく措く。 「弱冠」を「若冠」としたのは中国語でいうところの「筆誤」、ちょっとした筆の誤り(今風に言えば「変換ミス」というヤツであろうか。もっともジャッカンと入力しも「若冠」は出てこないはずであるから、やっぱり「筆誤」だろう)であるにしても、こういう基づくところのある語を、勝手に20歳から25歳に変えて使うのは、あまり感心できない。 もっとも、たいていの辞書がそう記しているように、今日の日本でこの語を、転じて「年の若いこと」をいうのに使っていることは、私も知っている。知っていながらこんなことを書くのは、年の若いことをいうだけなら、なにも難しい漢語を持ち出さなくてもいいのにという気がするからである。 もっとヘンだと感じたのは、これは通勤の車中でのことだが、このほど将棋のなんとか杯を獲得した女流二段の少女のことを「なんとジャッカン16歳ですよ」と興奮気味に語っていたオジサンである。「弱冠」を20歳以外の若年者に用いるところまではしぶしぶ認めるにしても、あくまでも男子についてであって、女子にこの語を用いるのは明らかに誤用である。 なお、この「弱冠」という語の出典について、ある大手出版社から出ている「現在の学問的水準を反映できる」ものを目指したとする語源辞典に、『礼記』に「二十を弱冠と曰ふ」と見えるとするのは、間違っている。『礼記』のこの箇所は、上に見たように「二十を弱と曰ふ、冠す」と読ま…
- (最終更新者:さいとう)
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KEYWORD言語 (7ヶ月前)